日本スプリント学会 第16回大会は、山梨県の都留文科大学を会場に開催され、大盛況に無事終了しました。
参加していただいた会員、他の皆さん、演者および関係者の皆さん、ありがとうございました。

 
第1日目
11月12日(土)

講演: 「スプリント時におけるエネルギー代謝について 〜スプリントは本当に無酸素運動だろうか?〜」
 八田秀雄(東京大学大学院総合文化研究科助教授)

 多くの方が、スプリントは無酸素運動で、そのために乳酸ができて、そのために疲労すると信じ込んでいる。しかし以下のように、これらはどうも疑うべきである。
1. 乳酸は無酸素状態だからできるのではなく、糖利用を調節するエネルギー源であり、老廃物ではない。
2. スプリント時の疲労はリン酸、カリウム等多くの要因が関係していて、乳酸だけでは説明できない。
3. これまでスプリントにおける酸素摂取の役割があまりに過小評価されていて、実際には特にロングスプリントでは、主体は酸素を使ったエネルギー供給である。
こうしたことで、スプリントであるから無酸素運動とすることはできない。新たな見方でスプリントを考え直すことが必要ではないだろうか。

 

 

シンポジウム:「スピード持続トレーニングの方法と実践」
  コーディネータ 森丘保典(日体協スポーツ科学研究室)

◆「400m走能力の評価を実験室テストから試みる
〜血中乳酸濃度動態に着目して〜」
        持田尚(横浜市スポーツ医科学センター)

◆「40 秒走の実施方法とその効果について」
        川本和久(福島大学)

◆「スピード持続トレーニングの構成要素とコーチング」
        山崎一彦(福岡大学)

◆「ジュニアのスピード持続トレーニングの実際」
        北村肇(中京大学附属中京高校)

福島大でのトレーニングや研究を発表する川本先生

 
第2日目
11月13日(日)
一般発表
「児童の走動作の学習における接地局面に関する言語教示の効果」 (口頭)
 河端雄一(大月東小学校)、伊藤政展(上越教育大学)

「400m走中の脚部各筋の筋電図の測定」(口頭)
 五味宏生、土江寛裕(早稲田大学スポーツ科学学術院)

「400m疾走における200m通過タイムのVTRによる測定方法について」 (ポスター)
 富士盛伸重(農業経営高校)、伊藤宏(静岡大学)
特別発表
「二軸動作習得のための補助具開発の試み」
 高野進(東海大学)

発表をする高野先生とデモンストレーターの吉野選手(ヘルシンキ世界陸上代表)

ワークショップ
「中高生に対するスプリントテクニックの導入及び基礎」
 土江寛裕(早稲田大学スポーツ科学学術院)